réɪ
久しぶりのMattie-S作品になります。
Mattie-Sとしての前作が、休止前の昨年5月に発表した「ストライカマイン」なので、1年に近い間をあけての発表となり、感慨深いものがあります。
曲の原型は、休止してすぐ7月くらいにありました。まだまだ今の曲調ではなくて、4トラックくらいのシンセのインスト風のなんだかよくわからないものでしたw
大雨だったときの福岡に一人旅に行ってて、そのときにBGMで流してたので、福岡(特に雨の百道浜)の印象がずっとありました。そういう愛着があった原型です。
とはいえ、歌ものではなかったので、そのままお蔵入りしてしまって。
その後、初秋に入るころまではマシー名義じゃない作品制作を地道にしていて、それもひとくぎりついたときに、気分をかえて作品を作りたいと思って、蔵から引っ張り出してきたというわけです。
そこで原型をとどめないくらい作り直して、宇宙をイメージした今の曲調になりました。
そして作詞なのですが…
割と詞を書くのが好きになってきていたので、この曲も詞を作っていました。
運命の2人の話。
今離れ離れになったとしても、運命と時の環の中でまたきっと巡り合う、というような思いを詞にしたいと思って。
しかし、だいたいの世界観とキーのフレーズはちりばめたものの、なかなか全体として完成しないかんじでした。力不足感ありでしたねw
折しも、再度お蔵入りかなーと頭をよぎりはじめたころ、Mattie-Sでユニットを組んでたitsmeさんと連絡を再開する機会がありました。
そこで、itsmeさんにこの曲を聴いてもらい、Mattie-S作品として詞を作ってほしいとお願いすることにしました。
出来上がり見せてもらうと、僕の詞が活かされていて、間を埋めるように、itsmeさんの世界観の詞が埋め込まれ全体が組み上げられるような作品となっていました。
itsmeさんいわく、「金継ぎ(きんつぎ)」という陶磁器の修復技法とその芸術性みたいな話題と、今回の曲の世界観が通じると。
「金継ぎ」は、詞の要素にとどまらず、制作過程の経緯と、Mattie-S自体の再開にも何か通じるものを感じるものになりました。
※そういう意味で、詞:マシー、詞追補:itsmeというクレジットはちょっと正確じゃないです。
そうやって曲自体は昨年の11月には完成しました。
引き続き今年に入り、itsmeさんのほうで動画を制作してもらい、とうとう作品として完成したという次第です。
動画を観ていただいた方はお気づきかも知れませんが、映像的にも、随所に「金継ぎ」の要素はちりばめられています。
Mattie-Sならではの作品になったと思っています。
あんまり自作に自信もつことは少ないのですが、この作品については、悔いのない良いものが作れた思っています。上記のとおりitsmeさんの作り上げた世界がかなり作品の核になっていて感謝ひとしおなのですが、僕も僕なりにがんばれたなと。
そして、みなさんに観てもらいたい作品として発表することができました。
この作品を気に入っていただけたら、幸せです。