祝福の歌
予定外のマティス作品です。
僕の単独作として作ってました。
しかし、この作品はマティスの相方のいつみさんの関与がその実大きく、最終的にはマティス作品になりました。
Aメロはもっと高めのメロディーで、もっとデジタルな感じで、そこを一生懸命推敲してたんですが、いつみさんに聴いてもらったらサビがいいとなりまして。
本来サビがいいと言われればうれしいものですが、僕はこのサビ、アナログなかんじでぱっとしないし書き直すかなと思ってたところで、えええ？！となってしまいました。
で、かわりにＡメロのほうをサビにあわせて変えたかんじです。書き直してみるとなんかいい流れになってサビらしく聞こえてきました。(笑)
これがマティス化の第一歩ですね。
詞はボーカロイドの心情の歌のつもりです。
声の機械としての「あたし」。多くのひとに歌を聴いてほしいと思いつつも現実は「あなた」はうまく作品が作れない。思いは同じだけど、私は従うだけの立場。でも、あたしはこれでいい。少しでも心が伝わってるならば、あなただけのために歌えることが幸せなこと。
基本的には暗い状況での肯定。
祝福の歌 作詞：マシー
何度も違えた約束だって
期待するのはあなたのせい
妙にかすれた囀(さえず)りだって
笑ってるのは誰でもいいさ
どんなに声音をすり替えたって
求めてるのはあなただから
あたしはきっと間違いだって
祈るようにさ、声を震わす
壊れた歌で壊した世界
望んだことなの？
それでもいいとそれでも願う
そんなあたしのままで
心が声を超えられるなら
もういいよもう望まない
あたしはあなただけの歌を歌うさ
誰にも何も届かなくても
心はいつもここにあるから
もういいよ何も望まない
あたしはあなただけのために歌うさ
誰にも何も届かなくても
それがあたしの祝福の歌
たったひとつの信号だって
気づいてしまうあなただけど
微熱はとっくに消え去って
残ってるのは幽かな鼓動
どんなにデータを書き換えたって
探してるのはあなただから
あたしはずっと素知らぬふりで
刻むようにさ、声を途切らす
心が声を超えられるなら
あたしはあなただけの歌を歌うさ
心が声を超えられるなら
あたしはあなただけの歌を歌うさ
心はいつもここにあるから
もういいよ何も望まない
あたしはあなただけのために歌うさ
誰にも何も届かなくても
心はいつもここにあるから
もういいよ何も望まない
あたしはあなただけのために歌うさ
誰にも何も届かなくても
それがあたしの祝福の歌
曲が完成したので、ピアプロにあった暗儚げなイラストを使わせてもらって、一枚絵で歌詞だけ出す動画として作成しました。この段階ではまだ単独作のつもりでした。
いつみさんにお見せしたら、感想が来ず、ゆかりさんのイラストが来ました。(笑)
ゆかりさんは涙はあるのですが笑っている明るい絵。なるほど、こういう解釈もあるのかと思いまして。これ使わせてもらおう、でもこれは僕の発想じゃないから、マティスとしてのコラボだし、マティス名義で出したい。と相成りました。
晴れてマティス化しました。
そこから、僕としても発想が切り替わったので、組み立てなおしのアイデアを出しました。Aメロあたりはもっと暗いほうがよくて、サビでぱあっと明るくなるのがいいかなと。制作している「あなた」から見える、パソコンや窓から見える雨とかそういう風景を暗めに写真のコラージュ的に出せないかなあと。
いつみさんは２日程度でフリー素材も活用しながら今作の動画を作ってくれました。
いろいろ注文したかな。でもいつみさんのセンスで取捨選択して構成してくれて、動画は当初のイメージとはまったく違うものになりました。
最初のサビに入るまでずっと画面が消えたパソコンが映ってるだけというのは、かなりシュールだな。このまま最後まで行くのかと思わせて、画面が点灯してゆかりさんが出てきたときはインパクトあるよな。とか。
コラボの化学反応だと思いますが、ほんとにスピーディで面白い制作でした。
ご視聴いただきありがとうございました。
ロゼット
少し久しぶりのマティスの新作です。
音はロック風味の作品ですね。個人的にはとても気に入ってます。
僕の昨年の作り方みたいなのが決定したような作品ではあるのです。いい悪いは別にして。
ジッターからはつながってるかんじですね。
音的には、Ｂメロあたりの終始逆再生の音が入ってるのが聴きにくくて(笑)気に入ってます。あと、途中に長々と間奏が入るんですが、あれは作業ミスして音が壊れてしまったのが面白くてそのまま採用してたりして(笑)気に入ってます。
ちなみにギターシンセと無償版Amplitubeの音なのですが、Amplitubeの環境が壊れていてもはや設定もオンオフもできなくなってます。その壊れた音が割と好みなのでそのまま使っています。
実はこの作品は、マティスのユニット相方のいつみさんの作曲する曲調を僕なりにイメージして作ってみました。少し暗い歌謡昭和レトロ感のあるかんじといえばいいでしょうか。音はひずんだギター音が入ってテンポも速いのでロック風味になりました。
いつみさんに聴いてもらったら案の定気に入ってくれたので、マティス作品として作ることになりました。
テーマは昭和レトロな雰囲気でと示し合わせていましたが、ご覧いただいたようにレトロに加えてホラー感のある作品となりました。僕の曲はいつみさんの世界に取り込まれてしまって、全体的にいつみさん色が強い作品になったかなと思ってます。これもユニットでの制作の面白いところでしょうか。今思えば、いつみさんのアカウントから投稿のほうがよかったかなと思ってます。
実は昭和レトロ２部作となってたりしてます。次のはホラーじゃないし、いつ発表になるかわかりませんが。
ところで、このロゼット。個人的には気に入っているのですが、いざ投稿してみて、聴いていただく曲としてこれでよかったのかと思ったところがあります。漠然とした言い方ですが、もう少しつめられたんじゃないかと。ロゼットはこれで完成だけど、また次にという意味で。
作れる音楽と、聴きたい音楽と、聴いてもらえる音楽は違うというか。そういう状況でマシーらしいと言っていただけるにはどうしたらいいか考えていきたいなと思います。
しばらく迷走したり、ますます変な作品を出したりするかもしれませんが、可能ならば見放さないで、温かい目で見ていただければうれしいです。
なじって
「なじって」をご視聴いただきありがとうございます！
-
作曲について
実はこの曲はお蔵入り作でした。
作った当時はなんかいまひとつなのでこれは完成させるにいたらないかなと思ったのだと思います。久々に聴いてみたら、あれ？割といいかもとなりまして。
フルコーラスまで作ってあったので、今の感覚でトラックをいじって、当時中途半端にミックスしようとしてた形跡があるので、それをぜんぶ捨てました（今はミックスに挫折済みでミックスは最低限しかしない方針）
脱線しますが、ここのところnanoKEY2が気に入ってます。
アウトロにピアノが出てくるんですが、ここはそのnanoKEY2というぺらっぺらのMIDIキーボードでリアル演奏したのを補正してます。安くてちっちゃいんですが、弾いたとき時の打鍵の強さも記録されるのでいいです（勧めてくれたbraincloudさんありがとうございます）。結構最近の作品はこうやってシンセはリアル演奏の部分があるんです実は。本物の鍵盤は弾いたことがないので、むしろこういうちゃちなものだから僕も弾く気になるんですけど。マウスぽちぽちだけで作るフレーズとは違ってきますよね。たぶん。最近の中で買ってよかったもの第一位です。
あとCUBASEがProになり（ケチな僕もちゃんと投資してますよね。ことあるごとにアピールしております。）、トラック制限がなくなったので、ちょっとニュアンス変えたいとかは気楽にトラック分けてやれるようになりました。トータルの実トラック数は変わらないけどほんとストレス減りましたね。Elements時代は「これ以上トラック増やせないんよ（ほんとはできるんだけどさ、君はお金払ってないからね）」みたいなメッセージが都度出ていらってしたものです。
お金はかけるところはかけないとですよね（今更言う）。 -
作詞について
オケだけできたところでいつみさんに聴いてもらったら良いと言ってくれたので、じゃ詞をつけて完成までもっていこうと。いつみさんには別のマティス作を作ってもらっているところなので、自分でつくることにしました。
もともと作詞作曲同時進行でやるパターンだったものなので、すでに詞の土台があったんでそれを広げるかんじでやりました。かなり自虐的な内容なんですが。
僕の場合、詞曲同時でも曲先でも、なんにも考えないでVOCALOIDエディタに向かって雰囲気で言葉を入れていくうちに、ああこんなこと思ってるんだと自分。とか。こんなイメージあったよな。とか。気付いてそれに流されて作っていくというかんじです。毎回。だから歌詞は文字としてまとめて見ることもなく完成します。それを動画にテキスト入力するために、逆に聴きとったりして文字にしていきます。今回もそんな感じです。
あと、この作品でミクさんを39日試用版で試してみようと思ってたのですが、こうやって詞をゆかりさんに付き合ってもらいながら作るともう気持ち的に変えられなくなるんですよね。次の機会があったら最初からミクさんにやってもらいます。なじって 歌詞：masii
割れた仮面に誘われ
化けた本性隠し通すのさ浮いた余裕とうそぶき
嘗めた重力にやられきってる欠けたピースを見つけて
爆ぜたトラウマごまかしてるのさ明け透けな美辞麗句甘言も処構わず
踊りまた踊り虚ろな対価を支払う朽ちた大言横目に
痩せた御託で身を守ってるのさ擦り切れた毎日は意味もなく過ぎていくけど
少し少しだけここに居たい理由がある他愛もない
誰でもない
僕を見咎めてよ酸いも甘いも知ってる
顔して言ってくれあられもない
遣る瀬もない
僕に救いの手を荒み切った態度に
嘲るような視線
なげてくれないか？いますぐ
閉じた舞台にすがって
醒めた数合わせはこりごりなの他愛もない
誰でもない
僕を見咎めてよ嬉し悲しは過ぎて
繋ぎとめててくれあられもない
遣る瀬もない
僕に救いの手を壊れちまったドアに
鍵穴なんか無いって
詰ってくれないか？いますぐ
かりそめの痛みさえ
こんなに欲しいのはなぜ他愛もない
誰でもない
僕を見咎めてよぼかし明かした末に
気付く振りしてくれあられもない
遣る瀬もない
僕に救いの手をこれで楽になるさと
哀れみ混じる口調で
見切ってくれないか？いますぐ
- 動画について
動画も自分でつくらなきゃ。いつもここで大いに落ち込む。まず絵が描けないから絵をピアプロで探します。もう何度もゆかりさんの絵を探しているからもうだいたい頭に入ってますが、なかなかぴったりくるのはないんですよね。ああ、イメージ先にすればよかったと毎度後悔。
ゆかりさんにこだわるわけではないけれど、さすがにゆかりさんに歌ってもらってミクさんの絵（やはりたくさんある）はないだろうし、オリジナルキャラクターでフリーのを探したり。ここで落ち込むのでミクさんを使ってみたほうがいいのかなとか本質じゃないところで思うことがよくあります。そもそも、ちゃんとお金出して絵師さんに依頼すればいいんでしょうけれど。笑
また脱線しました。そうやって悩んでたら、いつみさんが過去絵を使っていいよと言ってくれたのでありがたく使わせてもらいました。いつみさんの絵を使うならマティスだろと思っていつみさんとも話しましたが、「マティスではない」が結論。いつみさんが今作のために書き下ろすならばマティス作品ですが、過去絵を使わせてもらうだけなので。
だからマシー単独作、イラストはいつみさんという初のパターンとなりました。基本は歌詞配置するだけですが、BPMにあわせてぱっぱってなる感じをとりあえず目指して、これも昨日ささっとできました。あまりに単純なのでエンコード時間が５分もかからない。笑 - 投稿について
そんなこんなで、もとねたがあったことから、一週間程度で出来上がったかんじです。前作「お伽」から間を置かずの投稿になりました。
最短経路で作ったのですが、結構気に入っています。
今は作品が出来たら出来たてを躊躇せず投稿というのをやっておきたい気分なんです。また気分がゆっくりに戻ったらゆっくりになるのは目に見えてるんで。いつも次はわからないし。でも当面はまだまだやりたい気分。
YouTubeのチャンネル登録者が200人になったということもあり、記念投稿ということにもしました（完全にたまたまです）。
いつにもまして駄文ですが、お読みいただきありがとうございます。
今後とも見切らないでお付き合いいただければと思います。
お伽
お伽（おとぎ）は、マシー単独作です。
自分が隠し持ってる夢物語へゆかりさんが誘ってくれるというお話です。
発端としては、ある絵師さんの絵をツイートで見てとても気に入ってしまったところから。
公開されてるツイートだから、引用させてもらいますね。
1000年の時を越えて出会う悠久の都✨✨ pic.twitter.com/e00xqHYUIq
— R.E.C (@R_E_C_flctiond) 2020年7月24日
もうなんか、すごい想像かきたてられる絵ですよね！
これにインスパイアされるようにエキゾチックな曲が作りたいと思いまして。
絵のような壮大なものというよりは、なんか異国のぞわぞわ感というか。
で、イントロあたりから頻出するベースラインの形ができました。
あとは夜桜の歌として作りかけてた曲があって、ムードが合うなと思って合体させたかんじですね。
この中の後半の要素をもってきています。
（これはこれで完成させたかったんですが、縁がなかったんでしょう。）
いつもは詞と曲を同時に作るのですが、こういう作り方なので夜桜の歌の詞をなしにしてしまって、詞がない状態でいったんできあがりました。
後付けの詞ということで結構悩み（といっても２日くらい）、ゆかりさんが聞き手の歌にしようと決めて投稿した作品になりました。
お伽 作詞：マシー
さあ、瞳をそっと閉じれば
そこは知らぬ街
もう、その風の匂い
いつかの気配、迷い込む
ひとつ、ふたつ、数え
確かめると、寂しげね
微笑むだけで…
探し物見つかったの？
もういいの？
あなたの心の中に
仕舞った物語
還らぬ時を憂うの
それもいい
幾つもの夜を越えて
紡ぐ記憶は
甘い香りで誘うの
泡沫のよう
掴んでも、すり抜ける
淡すぎる手触り
あなたの心の中に
隠した宝箱
叶わぬ夢を閉じ込め
慈しむの
あてもなく繰り返して
消えていくのね
まるで一夜限りの
愛みたいに
触れても、一瞬の
幻の理
何を失い
何を見つける
ここはいつも
あなたにだけ
心にさえ
望めば、開く世界
動画はピアプロでchakyさんの作品がエキゾチックで合うと思って使わせてもらいました。
完全に静止画で、絵本風にタイトルとか作者名が出てるのがいいなと。
でも実は、微妙に縁が呼吸のように動いていたり、ランプの光の絵にほんとにうすーくろうそくの光をオーバーレイしてたり、Yukariの名前の周囲に一瞬色付けてみたりとか、ぱっとみわからないだろうという無駄な効果をつけています。
これは完全に自己満足のためです笑
ご視聴ありがとうございます。こんなブログまで見ていただきありがとうございます。
ではまた！
幻想島ねこのうた
Mattie-Sのねこシリーズの２作目です。
肩の力抜けてのびのびやってます。
前作のだいだいにゃーのうたは、ほんわかムードのねこの歌でしたが、今回は少し不思議な南の島のねこの歌です。
実は曲としてはだいだいにゃーのうたと同時期昨年の初秋ごろにできていたものです。
夏から秋に移るころって少し切ないですよね。
実はもともとインスパイアされたものがあり、その光景に音をつけてみたいなってところから作りました。
今回詞も僕が作ったんです（思えばねこシリーズは僕が詞ですね）。
南の島の海が見える夕暮れ時ねこと散歩。だんだん日が暮れてきて周囲が見えなくなってきて、ねこの姿もだんだんみえなくなってきた。
この世のものとも思えないような夢のような景色で、ねこと一緒にいるのも現実のことかどうかもわからなくなる。
夢ではないのだろうか。一緒にいるつもりのねこも昔飼ってたねこを思い出しているんだろうか。
現実でも夢でもいい。またねこにあえるように星に祈ろう。それが明日なのかいつのなのかはわからないけれど。
幻想島ねこのうた 作詞：マシー
茜色した
あの空の果てに
シルエット追う
君は今どこなの？
光もう途絶え行く時間
風は海越え
まだ夜のさわり
花の香に酔う
僕を誘ってくれ
光もう途絶え行く世界
何も見えないって言わないで
君と辿った足跡がある
見上げた空に一筋の雲が遠くなびく
明日また巡り合えるようせめて星に願う
昨年その流れで出せばよかったんですが、諸事情で時期を逸し寒くなってしまったので、また来年暑くなったら出そうとしまいこんでいました。
やっぱり南の島のかんじは寒くては想像しにくいですからね。
１年待っている間にいつみさんが素敵な絵と動画をつけてくれました。
イメージどおりの幻想的な絵です。
グラデーションのように移り行く夕景で、歌詞の世界をあらわしていただきました。
ほんとは少し秋の匂いがしてくるころがイメージ通りなんですが、お盆という時期も少々スピリチュアルな側面のある作品にはあっていると思い、今出しました。
追記
楽曲的には簡単な作品です。自分の中では音のかんじが昨年風味で、もう少し良くしたかったのですが、これもまた当時の時間を封じ込めたかんじで必要以上にさわらないほうがいいと思いました。
ここにいるよ
ブログまで訪れていただき、ありがとうございます。
僕にとっての創作。それを曲にしてみました。
気がつけば2016年にDTMで曲作りをはじめてかなり経ったなあと思うことが多く、ふと周りを見れば多くの人がいなくなってしまった。
もちろん、今も頑張ってる人もいれば、ステップアップして行ってる人もいて、ひとそれぞれなわけです。
自分を振り返れば、1年目、2年目は、形にしたいこともたくさんあって、自分が何ができるかもわからなかったから、とても熱中していた気がします。
そのころに比べれば、今はゆっくり落ち着いて作品を作ってるかんじです。
そして、ひとつ疑問符。
なんで作ってるんだろうなと。
最初のころに作った曲と今の曲を比べてみたときに、大きく違うかなと思うとさほど違わない。好みでいけば、もしかすると没頭して思い込みが深い分最初のころの作品のが面白かったりすることもある。
僕はどんどん成長していくというタイプでもないし、そもそも音楽とか創作系の才能がないのは始めたときからわかっているので、むしろ自分みたいな人間が音楽を作れることがうれしかっただけかもしれない。風変わりなメロディーと言われても、それ自体がうれしいというか。
そんな僕でも、やはり作品を作ったら、たくさん聴いてほしいし、よかったとほめてもらいたい欲望は普通にあるわけです。
ある時期それはすごく強い思いだったときもあります。それは波のようなもの。
なんで作ってるのか。
自分がここにいるということを言いたいだけかもしれない。
聴いてくれる人がそこにいるということが幸せなだけかもしれない。
今は、この先やめないで続けることができるようにと祈る気持ちが強くなってる。
創作をすることで、ちょっとだけでもいい、まだ見たこともないものが目の前に現れないかと。その出会いに興味が続けば、僕は続けられるんじゃないかと思う。
そういったことを詞にして曲にしてみました。
「ここにいるよ」 作詞：マシー
夜明け前の色
何も映さない
透きとおった君と
何処へ行こうか？
繰り返していく
波に似た感情
覆っていく不安
やがて零れてく
掴み切れない
砂になっても
抑え切れない
ものがあるんだ
ここにいるよ
嘘を隠し澱むときも
そこにいてよ
いつかは消えるさ
ここにいるよ
確かめたくなった想い
そこにいてよ
朝は来るものさ
何処にでもある
空
僕の描いた
色
だから
熱に浮かされた
とめどない欲望
夢から覚めたと
ずっと気づけない
鏡過る
素顔にだけは
変わりきれない
君を映した
ここにいるよ
全て無くし迷う時も
そこにいてよ
何れは解るさ
ここにいるよ
潜み残る幻想たちよ
そこにいてよ
uh
ここに
uh
そこに
uh
ここにいるよ
何を探し見上げるのか
そこにいてよ
理由はないんだ
ここにいるよ
確かめたくなった想い
そこにいてよ
朝は来るものさ
何処にでもある
（何処かにある）
空
僕の描いた
（僕自身の）
色
だから
ジッター
マシーとしてもマティスとしても珍しいロックっぽい曲です。
ということで、珍しいということと、モノトーンのイメージから、裏路地作ということにしました。
（なお、聴き手としてはロック好きだし、傍らやってるバンドもそんなかんじです。過去作の戯れ言みたいにコラボでわいわい制作できるといいのですが）
曲（音）を作ったのは結構前です。わりとすんなりできた記憶です。
できて気に入ったので、いつみさんに聴いてもらったら、いつみさんも気に入ってくれてマティス作として詞を書いてくれることになりました。
詞の制作のくだりはいつみさんがきっとブログに書いていただけるでしょう。
歌詞
今回のいつみさんのイラスト、すごく曲のイメージに合ってて好きなんですよね。久々にダークなイメージでいいなあと。
この作品は長々思い入れ語るというよりは、できたんで聴いてください！ってかんじですｗ
僕としては、前作ウミユリのように紆余曲折で作ったものと、今回のようにシンプルに作ったものとどっちがいいというわけでもないし、どんな経緯でも発表できたらうれしいので。
世間では新型コロナウィルスが蔓延して外出もなかなかできません。傍らのバンド活動は実質休止になってますが、DTMに関していえば制作から発表まで問題なくできますね。今更ながら、創作できることと発表したら聴いてくださる優しいみなさんがいる世界に幸せを感じながら過ごしたいと思います。
読んでいただきありがとうございました！
