針目のらの歌
マティスねこシリーズの3作目です。
2月22日のねこの日にあわせて、まずは音源だけの公開となりました。
詞が中心の作品です。
1作目が家ねこの話。2作目が南の島のねこの話。今作はのらねこの話です。
一応毎回境遇の違うねこを主人公にしています。いつもは寄り添う飼い主がいましたが、今回はのらねこということで今は飼い主はいません。
詞について
主人公の針目のらは、昔は飼われていてなんらかの事情で捨てられたのか今はのらねことなったというお話です。
捨てられてのらになって、生きてくために人間に餌をもらうようになって、いろんな名前で呼ばれ始めました。
だから、飼い主によばれてた名前は記憶の彼方になりつつあるし、戻れないのだから、さようならなんだなと。
悲しいけれど、のらねことして前向きに生きていくという受け入れの歌。
飼い主はどういう経緯で捨てたのかはわからないですが(そもそも捨てたのかどうかもわからないですが)、一緒にいれなかった飼い主であり、もしかしたら恨むべき飼い主かもしれない。
うすうすわかってはいるんですが、恨む気持ちよりやはり幸せだったころを懐かしむ気持ちの方が大きいんでしょう。
記憶が薄れるのを受け入れつつも、たまに思い出すことはしたい(つなぎとめたい)。そんな歌。
針目のらのうた
路地裏暗がりに潜む視線判るかい
目立たず騒がずのライフスタイルなんだ
自由と不自由と違いなど興味ない
乾いたプライドは犬にでもくれてやれ HAHA
壁際横切ればもうそこにはいないよ
困れば生きるため処世術も知ってる
慈愛も諦観も同じだけ持ってるさ
気づけばこの街も割と賑やかでいい HOHO
少し雨が来るかな
何も急ぐことはないけれど
日陰の中に揺れてる僕の名を
懐かしいあの声さようなら
明日も明後日もそこに風が吹く
しなやかなステップで駆け降りる
宵闇水滴に少しナーバスになる
それなり付き合いも無い訳じゃないってこと
匂いと風向きで居場所探しさ迷う
気ままに見えるなら思わせておけばいい HAHA
やけに月がきれいだ
何も変わるわけじゃないけれど
記憶の中に揺れてる僕の名を
懐かしいあの声さようなら
明日も明後日もそこに風が吹く
しなやかなステップで駆け降りる
陽だまりは苦手だけど僕は行く
たまに思い出せばそれでいい
明日も明後日もそこに風が吹く
しなやかなステップで駆け降りる
曲について
パート構成はシンプルです。バンド編成で演奏できるような曲をイメージしました。一応バンドマンなんでたまには(笑)
シンプル構成なのでCUBASEの起動終了もさくさくです。
のらねこのふてぶてしくもさばさばしたかんじが出ればいいかなと思いながら、Aメロの繰り返しだけでいいかなと思ってたんですが、耐え切れずBメロとサビをつけました。
何をいっているかというと、Aメロが長くなりました。それだけで終わるつもりだったので。長すぎ。2分近い。
これもこの曲の流れでしかたないかなということで。
投稿してからこのブログを書いてますが、今作もマシーらしいと言っていただけました。
相変わらず自分ではわかってないです。いい面も悪い面も。
よく有名曲をアナライズするといいというじゃないですか。でもその前に自分の曲の特徴をまじめに理解しないといけないかもと最近思います。よくするために。
マティス作品として
ほんとはマティスとして動画で公開する予定でした。ねこの日が来て、少し衝動的に音源だけ先行で出すことにしました。いつみさんにも了承もらえてイラストも間に合わせてもらいました。
いつみさんの制作スケジュールによりますが、いつかマティス動画完成版をお出しできると思いますので、その時はよろしくお願いいたします。
ではまた。