masii’s notebook

僕がときどき投稿するDTM作品について、などの予定

KARISOMEユートピア

1960年台に行われたUNIVERSE25という齧歯類、要はマウスのユートピア実験の話をいつみさんから聞いたのが詞の発端です。

食料や水を無制限に与えて、病気を予防し、天敵のいない環境(ユートピア)にマウスを住ませると、最初は爆発的に増えるんだけど、そこから格差社会が生まれ、貧困層は身を寄せ合い集団行動をするようになり、引きこもりやストーカーが生まれ、子育てができなくなり、最後は滅んでしまうというもの。

これが現代の人類に似ているということです。

 

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仮初(かりそめ)のユートピアの崩壊の中で生きているという詞です。

僕たちは身を寄せ合う気もないはず。なのに、みんな近くにいて、でも、みんな勝手なことをやっている。

そんな詞。

ただ、

 踊れ!この世は続くぜ
 さあ!終わらぬ宴さ

のくだりは実験と違って終わらないと言っているつもり。

ラットの僕らも実験者も結末はわからない。

 

KARISOMEユートピア 作詞:masii

相応に身の程わきまえて
最小にルールはそれだけ

強欲にお気に入りあつめて
低俗にこの街喰らいつくしている

もう僕の手は甘い快楽に塗れて
気がつけば寝ても覚めても

そう
罪悪感 スノビズム
とっくに エゴイズム
あっちもこっちも勝手三昧やってんだ

ラットのリアリズム
世も末ヒロイズム
本気も演技もどうせじゃれあっているだけ

しゃらんらーるりららら
しゃらんらーるりららら
あいつもこいつもきっと淋しいだけさ

踊れ!この世は続くぜ
さあ!終わらぬ宴さ

一切合切使って
拍手喝采って

そんで結末や如何に?


僕たちは身を寄せ合う気もないはず
真逆だね
そしていつしか

ねえ
背徳感 ロウディズム
とっくに メカニズム
あっちもこっちも猿芝居でやってんだ

嫉妬のシニシズム
世も末ニヒリズム
狂気も演技もどうせ山師のフェイク

しゃらんらーるりららら
しゃらんらーるりららら
あいつもこいつもきっと淋しいだけさ

踊れ!この世は続くぜ
さあ!終わらぬ宴さ

一切合切使って
拍手喝采って

そんで結末や如何に?

 

音楽のほうの話も少し。

リズムはめずらしくハネてます。ただ、ハイハットだけハネきってないです。最初はぴったりに?ハネるようにスウィング調整してたんですが、今のままのほうがなんか全体のムードにあうので戻しました。

あと、スネアが入ってません。ひたすらキックが四分打ちで、フィルインすらないです。

ずっとピアノがちゃかちゃかいっているかんじがいいかなと思って。

 

Spliceのお試し無料期間だったので、少しサウンド素材が多いかもしれません。前もLoopcloudが無料期間だったときもそうでした。

まあ、技術的なところは少し勉強になったところが多いのですが、使いこなすには道のりは長そうです。

 

何を作ってもマシーらしいと言っていただけ、この曲もそう言っていただけてうれしいかぎりです。ただ、どうも自分ではこの曲はマシーらしくない部分もある気がしています。いいか悪いかは別にして。というかいいか悪いかはこの作品だけでおわることではないし、いろいろあってこの先の作品がいいものになっていけばいいと思ってます。

 

読んでいただいてありがとうございました!

 

魔法使いの研究所

ゆかりさんの中の人である石黒千尋さんから依頼をいただき、YouTubeチャンネルエンディングBGMを制作しました。タイトルは「魔法使いの研究所」です。

t.co

 

もちろん、依頼をいただいたときは盛大にびっくりしました(笑)

作曲をはじめてから今日まで、ずっとボカロはゆかりさんを使ってますからね。ご本人からお話があるなんて夢のよう。

石黒さんは、マティスで投稿した「午前零時」を気に入ってくださったとのことでした。

これがとてもうれしかったのです。「午前零時」は自分としてはとても気に入っていたのですが、地味だからか手ごたえが薄く…「気に入ってくれる人もっといたらなー」といつみさんとよく話していたところ、まさかの展開。

 

石黒さんからは、音楽はのんびりまったりできるイメージとのこと。

最初は「午前零時」を気に入ってくださったならそのまま使ってもらってもいいなと思ってましたが、BGMなので歌なしだし、「午前零時」のテーマは結構暗いんですよね。石黒さんのチャンネルを視聴させてもらうと、とてもほんわかしたかんじ。

そこで、曲は明るめの曲調として全く新たに作ることにして、「午前零時」の音色や素材を使っていくことにしました。

 

なので、聴いていただくとわかりますが、ムードはかなり違うのですが、双子のような曲になっています。

ちなみに、いつみさんのイラストも同じように「午前零時」の構図を踏襲していますね。

 

そうそう、曲の後半に明後日の方向にころころと展開するところがあるのですが、石黒さんに「魔法使いの研究所みたいなイメージで好き」と評していただいたので、ああよかったと胸をなでおろしたと同時に、そのままタイトルにいただいてしまいました。

チャンネルが、自由に楽しいことを実験している部屋のようで、石黒さんが魔法使い役というイメージを持っていたので、まさにそれやんと(笑)

 

■魔法使いの研究所

※せっかくなのでEDで使用されている箇所を開始位置にしてます。初回ということで放送冒頭でもたっぷりご紹介いただいていますのでそちらもぜひ。

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■午前零時

youtu.be

 

ということで、光栄で得難い経験をさせてもらいました。

喜んでもらえてよかったし、使ってもらえてうれしかったです。

よく考えたら、ゆかりさんの曲をばかりつくってきて、とうとうゆかりさん(石黒さん)にお願いされた曲が、ゆかりさん抜きの曲(インスト)というのはおもしろいかも。

 

あと、石黒さんからA.I.VOICEゆかりさんをプレゼントしていただきました。

まだ使い始めたところですが、ボイスロイドのクオリティってすごい!

以前も作品の制作途中で、ここでゆかりさんしゃべり入れたら面白いなと思ったことがあるし、いろいろ夢広がります。

 

読んでいただきありがとうございました。

ではでは。

 

P.S.

BGMの制作ははじめてだったところ、親身に相談にのっていただいたシャルルさん(@SharuruDaYo)ありがとうございました。いろいろ勉強になり助かりました!

シャル・ウィ・ダンス?

リアルでいろいろうまくいかなかった時の詞です。

 

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創作とリアルは切り離す主義なので、こういう詞をつくりたくはないんですが、どうしてもそういう流れになってしまったというか(笑)

追い詰められて言っていることがつじつま合ってないかんじにしたかった。というと破綻している詞の言い訳に聞こえるかもしれません。

世間体を気にして、あるいは大人の対応をしているつもりが、結局は本音を隠し通せずぼろぼろになっていく。なんでこんなことをしているのかわからないけれど、現実論としてはそうせざるを得ないような救いがない気持ちですね。

 

シャル・ウィ・ダンス

一寸気取って話合わしてこうも大変かな
礼儀守ってスマートぶって何したいのかって
全然報われないさ当然だろ
だってお前もうプリズナ

繋ぎ回って情に縋ってどうも面倒いかな
毎度ささっと吹けば飛ぶよなご意見ありがとって
何とも上滑りさ当然だろ?
だってお前まだドリーマー

沈着冷静
本音隠すなんて無理ゲーさ
で、右も左も 
敵ばっかりじゃ泡食ってこけちゃって
もうきつくないの?

乱れまくって探し回って
藻掻きまくって愛想尽かして
呆れまくって歩き回って
どうしたいのかって?
どうにもこうにもなんにも掴めないさ
とどのつまり精神論

慌てまくって擦り切れちゃって
取り繕って愛想尽かされ 
叫び回って瓦礫になって
何したいのかって 
どうにかこうにかなんとか生き延びるさ
ぎりぎりの現実論

結局どうにもならないんだ
そこにいても、ずっと

シャル・ウィ・ダンス?

 

勝手に見切ってきっと上からなんて気まずいかな
回り回って世にも下世話なお世辞はノーサンキューって
散々尻尾見えりゃ当然だろ?
だってお前まだストライバー

上品ぶって麗句翳してなんかあり得ないかな
また偽って道理通りな道化でなんなんなん?
全く空回りさ当然だろ?
だってお前もうアウトロー

真っ逆さまに
落ちて消えるなんて最低よ
で、寝ても覚めても
嘘ばっかりじゃ
寒くって泣けちゃって
もう無意味じゃないの?

乱れまくって探し回って
藻掻きまくって愛想尽かして
呆れまくって歩き回って
どうしたいのかって?
どうにもこうにもなんにも掴めないし
そんなとこばっか精神論

いきりまくって仇なしちゃって
埋め合わせして草臥れきって 
何にも出来ず芥に塗れ
何したいのかって?
どうにかこうにかなんとか生き延びるさ
どん底の現実論

乱れてみては見失うだけ
藻掻いた手にはなんにもなくて
呆れるほどに空っぽにして
どうしたいのかって? 
どうにもこうにもなんにも掴めないさ
とどのつまり精神論

逃げて惑って一人になって
判ってたって判らないふり
紛れたいのに居場所もなくて
何したいのかって 
どうにかこうにかなんとか生き延びるさ
ぎりぎりの現実論

結局どうにもならないんだ
そこにいても、ずっと

 

曲は今更ですが昔ながらの早口気味なボカロっぽいのをやってみたかった。レトロなシンセもそんなかんじかもしれません。

CUBASEのHALionSEのピアノ音色はいろいろ使い勝手がいいです。やろうと思えば流行りすぎのリリースカットもできるのですが、そこまで尖ったイメージじゃないので結局普通のピアノにしました。

ドラムはいつものAddictive Drums2です。生ドラム系だといろいろベースと相性がいい気がします。

 

ゆかりさんはいつもどおり。マシー節なんですかねえ(笑)

過去一時は高い音域にいってたんですが、最近はゆかりさんの良さが出る低い音域に戻りきってます。正直低ければ低いほど好み。

サビはさすがに高い音域にしますが、コーラスで1オクターブ下を入れるのが常套手段になってきました。

 

こういうロック要素のある曲はリアルなベース弾き的には近しいところなんですが、創作という意味では意外とギターの壁があって、そこはもっと上手な人がたくさんいるからこの分野はさけようという意識がありますね。

今回は、ギターはよく聴かないと聴こえない程度に抑えて、キーボード系やベースで持たせるようにしてます。

 

ギターの打ち込みで悩むくらいなら弾いた方が早い説はギター弾けるひとの意見だと思ってますが、よく考えたら5年もDTMやってるんだから、どこかで始めておけば結構弾けるようになってた年数かもなと思ったりもします。とはいえど、僕の楽器経験(ベースだけ)によれば地道な基礎練習が大事で、それを創作と並行でやる気になるのか疑問もあり手が出なかったと振り返ります。

まぁ、今でもやろうかなとはよぎりますね。ギターはもらったものばかりですが2本、目の前にあるし。といいながらやらないだろうな(笑)

脱線して何の話かわからなくなってしまいました。

 

今回イラストは、しろくろさんからお借りしました。

チェーンで拘束されたイメージを曲に持たせているのですが、それにぴったりだなと思って。

実はチェーンが動いて字もぱかぱか動く動画を作りかけていたんですが、しろくろさんの絵に出会って、このイラスト使わせてもらえるなら何にも動かさなくていいやと思って全部捨てました。

しろくろさんは好きなボカロPさんのイラストですでに知ってましたので、少々畏れ多いかんじでしたが、ご連絡したらすぐお返事をいただき、タイトルの字をShall We Dance?に変更させていただくことも快諾いただけてほんとに感謝しています。

 

ちょっとワクチンの発熱あがりで、とりとめのない文章ですみません。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

午前零時

かなり好きです。


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前回のブログで、泡沫のうたを作って原点回帰したと書きましたが、その延長での作品になったと思います。

肩肘はらない一筆書きのような作品。

音は少な目。

 

マティス相方のいつみさんにこの曲の素案を出したときには、長い時間かけてじっくり作る曲にしようということにしてました。

その後個人的に病気療養していて、再びこの曲に向き合った時に残りの部分がさらさらと最後まで展開し、当初はきっと5分くらいの曲になると思ってたんですが、あっさり3分強でフェードアウトしました。

これがこの曲のなりたい姿なんだと思ってこれで完成としました。

ちなみにフェードアウトという終わり方は初めて使ったかもしれません。

 

詞はいつもどおり曲と一緒に作りほぼ推敲なしで最後まで。

夜に自分と向き合ってしまいそうなときの歌です。

「刻み込んで忘れさせて」というフレーズがキーになりました。

詞に合わせてきりきりとメカニカルな音とか時計的な音を配しています。BPMは時計とあわせて60になってます。

できるだけ聴いていて気持ちいい音になるようにがんばってみました。

最後のらいららの後の歌はリバースです。日本語で歌っているのですが、あえて歌詞表示は英語にしてもらいました。

 

聴きなれた音楽も消えて
漂っている午前零時
機械仕掛けのように深く
刻み込んで忘れさせて
気後れて飲み込んだ言葉
溶かしこんで甘い香り
乾いていた笑いくしゃくしゃに
ゆるく許し撫でてあげる

疲れ果て辿り着く
あなたには何もない
震えても抱きしめて
暗闇は満たしてくれる

ら い ら ら 
ら い ら ら 
ら い ら ら 
ら い ら ら 
ら い ら ら

 

いつみさんの青い暗闇に浮かんでいるイラストと動画はイメージにぴったりでうれしいですね。

特に気に入ったのが、真ん中のゆかりさんがよく見ると微妙に動いて漂っていること。ほんとによく見ないとわかりませんが、実は結構位置が変わってる。

英訳詞ともとの詞が時計の針のように配置されるのもいいです。

ちなみにいつみさんに英訳をしてもらったんですが、もとの詞の意図を十分組み込んでもらえてて感謝です。

また詳しくはいつみさんがブログで触れられると思います。

 

過去作品でいうと、「時に佇む」という初期作品や「お伽」という昨年の作品と同じ系譜のものかもしれません。どちらも時間に対するメランコリックなテーマです。今作はよりシンプルに身近な生活の中での時間です。

 

原点回帰で今後もシンプルに僕は僕の世界を作品にしたいし、望みはそれ以上でもそれ以下でもないと思っています。

読んでいただきありがとうございました。

フラット

ロゼットのカップリング曲です。

 

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作った時期も同じで、初版は1年以上になるかもしれません(フォルダの日付けが昨年4月なので)。

イメージは昭和レトロなかんじ。なのでロゼットと二部作で出そうといつみさんと決めました。

ロゼットのときのブログ記事にもそんなこと書いてありますね。

 

なので、この作品は制作順序で考えるとまったく最新作ではないですが、手持ち最後の未発表作なので、公開としてはこれが一区切りの作品になりそうです。

ちょっと病気療養の関係で音楽創作ができてなくて、活動再開には時間がかかるかもといった事情からです。

 

曲のこと

作品は聴いてのとおり、4つ打ちリズムでずっと繰返してるかんじで、こういう作品を作ってなかった気もするし、これはこれでいいかもと思ってます。

ロゼットのリードシンセを使って、リズムはデジタルよりの音源にしてみた感じです。

テンポトラックでところどころスローダウンさせて、合わせてピッチベンドをかけていいますが、双方を感覚的にあわすのが意外と難しいなと思いました。

途中808のハイハットを入れてみてます。左右に分けて打ち込んでみたらわりと好きな感じになりました。

 

詞のこと

いつみさんの作る詞については、いつもお任せで、詞はいろんな解釈があるので根掘り葉掘り意味を確認したりしないのです。

なので、投稿作のブログとして変なのですが、感想めいたことを書いてみたいと思います。

世のクリエイターのことを歌った詞ですよね。

「新作の謳い文句三日もすれば干上がってしまう」というシニカルな始まりは、ボカロP界隈の具体的なことを歌っているようにも聞こえます。どきっとします。さすがに聞いてみたら、そこまで限定的な意味ではないとのことですが。

一過性の創作のもの悲しさ、クリエイターの自分をごまかす心境は曲調のベースにある気がします。ただ、最後には「都合の良い夢捨てて、フラットに捉え飛び越えて征くのさ」と前に向いたしめくくりになってます。

創る行為やスキル自体に価値があると自分をごまかすんじゃなくて、自分の作品と自分を取り巻くものとの距離感をフラットにとらえることが大事ということと捉えました。

 

前作の「泡沫のうた」でも書きましたが、昨年「ミラ」から創作ペース上がって、コロナ事情で加速、創作をテーマにした曲を作る中で紆余曲折して創作自体がわからなくなっていきました。ただ、最後はそれを突き抜けてフラットな心境になりました。振り返ってみても実感する感覚です。

この曲はかなり前にできていたわけで、予言するような詞が書かれていたということですね。いつみさんすごい。

この先一区切りが終わったあと、創作を再開できるならばフラットな取り組みができるといいなと思ってます(笑)

 

動画のこと

いつみさんがブログで書くと思うので簡単に。。

いつみさんは、作品の冒頭イメージを、ロゼットはレコード、フラットはカセットという趣向にしてくれたようです。

テンポトラックをいじっているので合わせにくかったと聞いてます。そのあたりもアナログ感でいいのではと勝手に思っています(笑)

 

今後のこと

この先、作品が出ないので必然ブログを書くねたもないことになります。

気が向いたら作品と関係ないことも書いていこうかと考えています。

その時は、もし気が向いたらのぞいてやってもらえるとうれしいです。

 

 

泡沫のうた

春の幻想。原点回帰。

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ここのところ頭をよぎっていた「原点回帰」を具体化したのが本作です。

平たく言えば、初心に戻るというやつです。

本作みたいな感触の作品を初期に出してたかというとそうではないのですが、創作のスタンスが作るものそのものに向いているという意味で、創作を始めた時の意識に戻ったということです。

 

昨年は多作だったしそれはそれで充実してたのですが、実はどうやったらリスナーの方にいいと言ってもらえるんだろうということが気になってました。ありていに言えばウケることへの欲が出始めた。まあ、その気持ちを素直に受け入れて過ごすのが昨年のテーマだったというべきか。

ところがウケたいと思うとウケないという現実と真正面に向き合うことになりますよね(笑)
詞もなんだか創作に自虐的な内容に傾いていきました。詞はなんにも考えずに吐き出すので、その時の心情をまさに鏡のように映すわけで。
もちろん作った作品はそれぞれ思い入れをもって作ったもので大事な作品であることには変わりはないけど、余計なものを望んでしまう。

 

ワンラウンドやってみると、このテーマはなんかつらい(笑)
思えば、ずっとそんなこと無関係に作るものそのものにしか興味がなかったんじゃなかったっけと。
それで、原点回帰すべきなのではと思い始めました。

自分がいいと思うもの、聴きたいものを作る。技巧も流行も関係ない。そう思って切り替えて作ったのが、今作というわけです。

 

ちょっとだけ隣町まで冒険をしに行って家に帰ってきた子供という感じですかね(笑)

 

本作は、僕は自分でもかなり好きです。何回でも聴いてみたい。

咲里キリコさんのイラストともうまく合っている(イラストからインスパイアされている部分もあるから当然かもしれませんが)。

音楽的には平凡な作品なのかもしれないし、退屈ととられる方もいるかもしれないけれど、僕はこの世界が好きです。

 

詞についても少し。

春が到来してます。春は何度も来ますが、いつも、ああいいなあ、ずっと春だったらなあと思います。理屈じゃない気持ちよさ。惹かれていく。攫われていく。

それに原点回帰を重ねていて、ややこしいことを考えなくても春がいいじゃんと。ずっと探してたのはすでに知っているこの春の世界なんだ。と。

季節は巡るから春は去っていくけれど、創作の中ではどんな季節の音を奏でるかは自分次第なわけであって、ずっとそこに居続けることもできる。

 

そんな創作ができたらなという意図も込めた詞ですね。

 

ちなみに、僕の好きな(失礼ながら現時点はまだあまり有名でない)ボカロPさんたちが片手くらいいるのですが、皆自分の作品にはきちんと自信があって迷いがない。

いつかはそうなりたいなあと、春なので思ってます。

 

追記

音についても少し。

曲としては、まず間奏に出てくる琴のようなプラック的な音の部分からできました。元旦の日に作ったから和っぽいのかもしれません(笑)
そこからしばらく放置してからまたいつものように詞と曲を同時に作るやり方で作りました。

 

できるだけふわふわ浮遊感のあるかんじにしたくて音を選びました。ピアノとかストリングスは余韻があるかんじに。あと、地味にちゃくちゃくいっているのはギターのサンプリング音にディレイがかかってるかんじです。

 

今回はループ素材を割と使っています。実は年末くらいにloopcloudで3ヶ月で400円のキャンペーンがあったのできっちり3ヶ月だけ使いました(笑)

loopcloudはDAWと連動して素材確認ができるのが売りですが、それは一旦無視してある日に一気に好みの素材を購入する感じでした。特にノイズ、パーカッション系の素材ですね。この段階では本作に使うつもりではなかったのですが、制作中に思い出して、これらは特に後半のリズムが出てくるところに使いました。結局ループではなくて、スライスして切り貼りして使いました。

これは面白いなと思ったので今後も積極的に使うかもしれません。


それではまた。

針目のらの歌

マティスねこシリーズの3作目です。

soundcloud.com

 

2月22日のねこの日にあわせて、まずは音源だけの公開となりました。

 

詞が中心の作品です。

1作目が家ねこの話。2作目が南の島のねこの話。今作はのらねこの話です。

一応毎回境遇の違うねこを主人公にしています。いつもは寄り添う飼い主がいましたが、今回はのらねこということで今は飼い主はいません。

 

詞について

主人公の針目のらは、昔は飼われていてなんらかの事情で捨てられたのか今はのらねことなったというお話です。

捨てられてのらになって、生きてくために人間に餌をもらうようになって、いろんな名前で呼ばれ始めました。

だから、飼い主によばれてた名前は記憶の彼方になりつつあるし、戻れないのだから、さようならなんだなと。

悲しいけれど、のらねことして前向きに生きていくという受け入れの歌。

 

飼い主はどういう経緯で捨てたのかはわからないですが(そもそも捨てたのかどうかもわからないですが)、一緒にいれなかった飼い主であり、もしかしたら恨むべき飼い主かもしれない。

うすうすわかってはいるんですが、恨む気持ちよりやはり幸せだったころを懐かしむ気持ちの方が大きいんでしょう。

記憶が薄れるのを受け入れつつも、たまに思い出すことはしたい(つなぎとめたい)。そんな歌。

 

針目のらのうた


路地裏暗がりに潜む視線判るかい

目立たず騒がずのライフスタイルなんだ

自由と不自由と違いなど興味ない

乾いたプライドは犬にでもくれてやれ HAHA

壁際横切ればもうそこにはいないよ

困れば生きるため処世術も知ってる

慈愛も諦観も同じだけ持ってるさ

気づけばこの街も割と賑やかでいい HOHO


少し雨が来るかな

何も急ぐことはないけれど


日陰の中に揺れてる僕の名を

懐かしいあの声さようなら

明日も明後日もそこに風が吹く

しなやかなステップで駆け降りる


宵闇水滴に少しナーバスになる

それなり付き合いも無い訳じゃないってこと

匂いと風向きで居場所探しさ迷う

気ままに見えるなら思わせておけばいい HAHA


やけに月がきれい

何も変わるわけじゃないけれど


記憶の中に揺れてる僕の名を

懐かしいあの声さようなら

明日も明後日もそこに風が吹く

しなやかなステップで駆け降りる


陽だまりは苦手だけど僕は行く

たまに思い出せばそれでいい

明日も明後日もそこに風が吹く

しなやかなステップで駆け降りる

 

曲について

パート構成はシンプルです。バンド編成で演奏できるような曲をイメージしました。一応バンドマンなんでたまには(笑)

シンプル構成なのでCUBASEの起動終了もさくさくです。

のらねこのふてぶてしくもさばさばしたかんじが出ればいいかなと思いながら、Aメロの繰り返しだけでいいかなと思ってたんですが、耐え切れずBメロとサビをつけました。

何をいっているかというと、Aメロが長くなりました。それだけで終わるつもりだったので。長すぎ。2分近い。

これもこの曲の流れでしかたないかなということで。

 

投稿してからこのブログを書いてますが、今作もマシーらしいと言っていただけました。

相変わらず自分ではわかってないです。いい面も悪い面も。

よく有名曲をアナライズするといいというじゃないですか。でもその前に自分の曲の特徴をまじめに理解しないといけないかもと最近思います。よくするために。

 

マティス作品として

ほんとはマティスとして動画で公開する予定でした。ねこの日が来て、少し衝動的に音源だけ先行で出すことにしました。いつみさんにも了承もらえてイラストも間に合わせてもらいました。

いつみさんの制作スケジュールによりますが、いつかマティス動画完成版をお出しできると思いますので、その時はよろしくお願いいたします。

 

ではまた。