masii’s notebook

僕がときどき投稿するDTM作品について、などの予定

シャル・ウィ・ダンス?

リアルでいろいろうまくいかなかった時の詞です。

 

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創作とリアルは切り離す主義なので、こういう詞をつくりたくはないんですが、どうしてもそういう流れになってしまったというか(笑)

追い詰められて言っていることがつじつま合ってないかんじにしたかった。というと破綻している詞の言い訳に聞こえるかもしれません。

世間体を気にして、あるいは大人の対応をしているつもりが、結局は本音を隠し通せずぼろぼろになっていく。なんでこんなことをしているのかわからないけれど、現実論としてはそうせざるを得ないような救いがない気持ちですね。

 

シャル・ウィ・ダンス

一寸気取って話合わしてこうも大変かな
礼儀守ってスマートぶって何したいのかって
全然報われないさ当然だろ
だってお前もうプリズナ

繋ぎ回って情に縋ってどうも面倒いかな
毎度ささっと吹けば飛ぶよなご意見ありがとって
何とも上滑りさ当然だろ?
だってお前まだドリーマー

沈着冷静
本音隠すなんて無理ゲーさ
で、右も左も 
敵ばっかりじゃ泡食ってこけちゃって
もうきつくないの?

乱れまくって探し回って
藻掻きまくって愛想尽かして
呆れまくって歩き回って
どうしたいのかって?
どうにもこうにもなんにも掴めないさ
とどのつまり精神論

慌てまくって擦り切れちゃって
取り繕って愛想尽かされ 
叫び回って瓦礫になって
何したいのかって 
どうにかこうにかなんとか生き延びるさ
ぎりぎりの現実論

結局どうにもならないんだ
そこにいても、ずっと

シャル・ウィ・ダンス?

 

勝手に見切ってきっと上からなんて気まずいかな
回り回って世にも下世話なお世辞はノーサンキューって
散々尻尾見えりゃ当然だろ?
だってお前まだストライバー

上品ぶって麗句翳してなんかあり得ないかな
また偽って道理通りな道化でなんなんなん?
全く空回りさ当然だろ?
だってお前もうアウトロー

真っ逆さまに
落ちて消えるなんて最低よ
で、寝ても覚めても
嘘ばっかりじゃ
寒くって泣けちゃって
もう無意味じゃないの?

乱れまくって探し回って
藻掻きまくって愛想尽かして
呆れまくって歩き回って
どうしたいのかって?
どうにもこうにもなんにも掴めないし
そんなとこばっか精神論

いきりまくって仇なしちゃって
埋め合わせして草臥れきって 
何にも出来ず芥に塗れ
何したいのかって?
どうにかこうにかなんとか生き延びるさ
どん底の現実論

乱れてみては見失うだけ
藻掻いた手にはなんにもなくて
呆れるほどに空っぽにして
どうしたいのかって? 
どうにもこうにもなんにも掴めないさ
とどのつまり精神論

逃げて惑って一人になって
判ってたって判らないふり
紛れたいのに居場所もなくて
何したいのかって 
どうにかこうにかなんとか生き延びるさ
ぎりぎりの現実論

結局どうにもならないんだ
そこにいても、ずっと

 

曲は今更ですが昔ながらの早口気味なボカロっぽいのをやってみたかった。レトロなシンセもそんなかんじかもしれません。

CUBASEのHALionSEのピアノ音色はいろいろ使い勝手がいいです。やろうと思えば流行りすぎのリリースカットもできるのですが、そこまで尖ったイメージじゃないので結局普通のピアノにしました。

ドラムはいつものAddictive Drums2です。生ドラム系だといろいろベースと相性がいい気がします。

 

ゆかりさんはいつもどおり。マシー節なんですかねえ(笑)

過去一時は高い音域にいってたんですが、最近はゆかりさんの良さが出る低い音域に戻りきってます。正直低ければ低いほど好み。

サビはさすがに高い音域にしますが、コーラスで1オクターブ下を入れるのが常套手段になってきました。

 

こういうロック要素のある曲はリアルなベース弾き的には近しいところなんですが、創作という意味では意外とギターの壁があって、そこはもっと上手な人がたくさんいるからこの分野はさけようという意識がありますね。

今回は、ギターはよく聴かないと聴こえない程度に抑えて、キーボード系やベースで持たせるようにしてます。

 

ギターの打ち込みで悩むくらいなら弾いた方が早い説はギター弾けるひとの意見だと思ってますが、よく考えたら5年もDTMやってるんだから、どこかで始めておけば結構弾けるようになってた年数かもなと思ったりもします。とはいえど、僕の楽器経験(ベースだけ)によれば地道な基礎練習が大事で、それを創作と並行でやる気になるのか疑問もあり手が出なかったと振り返ります。

まぁ、今でもやろうかなとはよぎりますね。ギターはもらったものばかりですが2本、目の前にあるし。といいながらやらないだろうな(笑)

脱線して何の話かわからなくなってしまいました。

 

今回イラストは、しろくろさんからお借りしました。

チェーンで拘束されたイメージを曲に持たせているのですが、それにぴったりだなと思って。

実はチェーンが動いて字もぱかぱか動く動画を作りかけていたんですが、しろくろさんの絵に出会って、このイラスト使わせてもらえるなら何にも動かさなくていいやと思って全部捨てました。

しろくろさんは好きなボカロPさんのイラストですでに知ってましたので、少々畏れ多いかんじでしたが、ご連絡したらすぐお返事をいただき、タイトルの字をShall We Dance?に変更させていただくことも快諾いただけてほんとに感謝しています。

 

ちょっとワクチンの発熱あがりで、とりとめのない文章ですみません。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

午前零時

かなり好きです。


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前回のブログで、泡沫のうたを作って原点回帰したと書きましたが、その延長での作品になったと思います。

肩肘はらない一筆書きのような作品。

音は少な目。

 

マティス相方のいつみさんにこの曲の素案を出したときには、長い時間かけてじっくり作る曲にしようということにしてました。

その後個人的に病気療養していて、再びこの曲に向き合った時に残りの部分がさらさらと最後まで展開し、当初はきっと5分くらいの曲になると思ってたんですが、あっさり3分強でフェードアウトしました。

これがこの曲のなりたい姿なんだと思ってこれで完成としました。

ちなみにフェードアウトという終わり方は初めて使ったかもしれません。

 

詞はいつもどおり曲と一緒に作りほぼ推敲なしで最後まで。

夜に自分と向き合ってしまいそうなときの歌です。

「刻み込んで忘れさせて」というフレーズがキーになりました。

詞に合わせてきりきりとメカニカルな音とか時計的な音を配しています。BPMは時計とあわせて60になってます。

できるだけ聴いていて気持ちいい音になるようにがんばってみました。

最後のらいららの後の歌はリバースです。日本語で歌っているのですが、あえて歌詞表示は英語にしてもらいました。

 

聴きなれた音楽も消えて
漂っている午前零時
機械仕掛けのように深く
刻み込んで忘れさせて
気後れて飲み込んだ言葉
溶かしこんで甘い香り
乾いていた笑いくしゃくしゃに
ゆるく許し撫でてあげる

疲れ果て辿り着く
あなたには何もない
震えても抱きしめて
暗闇は満たしてくれる

ら い ら ら 
ら い ら ら 
ら い ら ら 
ら い ら ら 
ら い ら ら

 

いつみさんの青い暗闇に浮かんでいるイラストと動画はイメージにぴったりでうれしいですね。

特に気に入ったのが、真ん中のゆかりさんがよく見ると微妙に動いて漂っていること。ほんとによく見ないとわかりませんが、実は結構位置が変わってる。

英訳詞ともとの詞が時計の針のように配置されるのもいいです。

ちなみにいつみさんに英訳をしてもらったんですが、もとの詞の意図を十分組み込んでもらえてて感謝です。

また詳しくはいつみさんがブログで触れられると思います。

 

過去作品でいうと、「時に佇む」という初期作品や「お伽」という昨年の作品と同じ系譜のものかもしれません。どちらも時間に対するメランコリックなテーマです。今作はよりシンプルに身近な生活の中での時間です。

 

原点回帰で今後もシンプルに僕は僕の世界を作品にしたいし、望みはそれ以上でもそれ以下でもないと思っています。

読んでいただきありがとうございました。

フラット

ロゼットのカップリング曲です。

 

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作った時期も同じで、初版は1年以上になるかもしれません(フォルダの日付けが昨年4月なので)。

イメージは昭和レトロなかんじ。なのでロゼットと二部作で出そうといつみさんと決めました。

ロゼットのときのブログ記事にもそんなこと書いてありますね。

 

なので、この作品は制作順序で考えるとまったく最新作ではないですが、手持ち最後の未発表作なので、公開としてはこれが一区切りの作品になりそうです。

ちょっと病気療養の関係で音楽創作ができてなくて、活動再開には時間がかかるかもといった事情からです。

 

曲のこと

作品は聴いてのとおり、4つ打ちリズムでずっと繰返してるかんじで、こういう作品を作ってなかった気もするし、これはこれでいいかもと思ってます。

ロゼットのリードシンセを使って、リズムはデジタルよりの音源にしてみた感じです。

テンポトラックでところどころスローダウンさせて、合わせてピッチベンドをかけていいますが、双方を感覚的にあわすのが意外と難しいなと思いました。

途中808のハイハットを入れてみてます。左右に分けて打ち込んでみたらわりと好きな感じになりました。

 

詞のこと

いつみさんの作る詞については、いつもお任せで、詞はいろんな解釈があるので根掘り葉掘り意味を確認したりしないのです。

なので、投稿作のブログとして変なのですが、感想めいたことを書いてみたいと思います。

世のクリエイターのことを歌った詞ですよね。

「新作の謳い文句三日もすれば干上がってしまう」というシニカルな始まりは、ボカロP界隈の具体的なことを歌っているようにも聞こえます。どきっとします。さすがに聞いてみたら、そこまで限定的な意味ではないとのことですが。

一過性の創作のもの悲しさ、クリエイターの自分をごまかす心境は曲調のベースにある気がします。ただ、最後には「都合の良い夢捨てて、フラットに捉え飛び越えて征くのさ」と前に向いたしめくくりになってます。

創る行為やスキル自体に価値があると自分をごまかすんじゃなくて、自分の作品と自分を取り巻くものとの距離感をフラットにとらえることが大事ということと捉えました。

 

前作の「泡沫のうた」でも書きましたが、昨年「ミラ」から創作ペース上がって、コロナ事情で加速、創作をテーマにした曲を作る中で紆余曲折して創作自体がわからなくなっていきました。ただ、最後はそれを突き抜けてフラットな心境になりました。振り返ってみても実感する感覚です。

この曲はかなり前にできていたわけで、予言するような詞が書かれていたということですね。いつみさんすごい。

この先一区切りが終わったあと、創作を再開できるならばフラットな取り組みができるといいなと思ってます(笑)

 

動画のこと

いつみさんがブログで書くと思うので簡単に。。

いつみさんは、作品の冒頭イメージを、ロゼットはレコード、フラットはカセットという趣向にしてくれたようです。

テンポトラックをいじっているので合わせにくかったと聞いてます。そのあたりもアナログ感でいいのではと勝手に思っています(笑)

 

今後のこと

この先、作品が出ないので必然ブログを書くねたもないことになります。

気が向いたら作品と関係ないことも書いていこうかと考えています。

その時は、もし気が向いたらのぞいてやってもらえるとうれしいです。

 

 

泡沫のうた

春の幻想。原点回帰。

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ここのところ頭をよぎっていた「原点回帰」を具体化したのが本作です。

平たく言えば、初心に戻るというやつです。

本作みたいな感触の作品を初期に出してたかというとそうではないのですが、創作のスタンスが作るものそのものに向いているという意味で、創作を始めた時の意識に戻ったということです。

 

昨年は多作だったしそれはそれで充実してたのですが、実はどうやったらリスナーの方にいいと言ってもらえるんだろうということが気になってました。ありていに言えばウケることへの欲が出始めた。まあ、その気持ちを素直に受け入れて過ごすのが昨年のテーマだったというべきか。

ところがウケたいと思うとウケないという現実と真正面に向き合うことになりますよね(笑)
詞もなんだか創作に自虐的な内容に傾いていきました。詞はなんにも考えずに吐き出すので、その時の心情をまさに鏡のように映すわけで。
もちろん作った作品はそれぞれ思い入れをもって作ったもので大事な作品であることには変わりはないけど、余計なものを望んでしまう。

 

ワンラウンドやってみると、このテーマはなんかつらい(笑)
思えば、ずっとそんなこと無関係に作るものそのものにしか興味がなかったんじゃなかったっけと。
それで、原点回帰すべきなのではと思い始めました。

自分がいいと思うもの、聴きたいものを作る。技巧も流行も関係ない。そう思って切り替えて作ったのが、今作というわけです。

 

ちょっとだけ隣町まで冒険をしに行って家に帰ってきた子供という感じですかね(笑)

 

本作は、僕は自分でもかなり好きです。何回でも聴いてみたい。

咲里キリコさんのイラストともうまく合っている(イラストからインスパイアされている部分もあるから当然かもしれませんが)。

音楽的には平凡な作品なのかもしれないし、退屈ととられる方もいるかもしれないけれど、僕はこの世界が好きです。

 

詞についても少し。

春が到来してます。春は何度も来ますが、いつも、ああいいなあ、ずっと春だったらなあと思います。理屈じゃない気持ちよさ。惹かれていく。攫われていく。

それに原点回帰を重ねていて、ややこしいことを考えなくても春がいいじゃんと。ずっと探してたのはすでに知っているこの春の世界なんだ。と。

季節は巡るから春は去っていくけれど、創作の中ではどんな季節の音を奏でるかは自分次第なわけであって、ずっとそこに居続けることもできる。

 

そんな創作ができたらなという意図も込めた詞ですね。

 

ちなみに、僕の好きな(失礼ながら現時点はまだあまり有名でない)ボカロPさんたちが片手くらいいるのですが、皆自分の作品にはきちんと自信があって迷いがない。

いつかはそうなりたいなあと、春なので思ってます。

 

追記

音についても少し。

曲としては、まず間奏に出てくる琴のようなプラック的な音の部分からできました。元旦の日に作ったから和っぽいのかもしれません(笑)
そこからしばらく放置してからまたいつものように詞と曲を同時に作るやり方で作りました。

 

できるだけふわふわ浮遊感のあるかんじにしたくて音を選びました。ピアノとかストリングスは余韻があるかんじに。あと、地味にちゃくちゃくいっているのはギターのサンプリング音にディレイがかかってるかんじです。

 

今回はループ素材を割と使っています。実は年末くらいにloopcloudで3ヶ月で400円のキャンペーンがあったのできっちり3ヶ月だけ使いました(笑)

loopcloudはDAWと連動して素材確認ができるのが売りですが、それは一旦無視してある日に一気に好みの素材を購入する感じでした。特にノイズ、パーカッション系の素材ですね。この段階では本作に使うつもりではなかったのですが、制作中に思い出して、これらは特に後半のリズムが出てくるところに使いました。結局ループではなくて、スライスして切り貼りして使いました。

これは面白いなと思ったので今後も積極的に使うかもしれません。


それではまた。

針目のらの歌

マティスねこシリーズの3作目です。

soundcloud.com

 

2月22日のねこの日にあわせて、まずは音源だけの公開となりました。

 

詞が中心の作品です。

1作目が家ねこの話。2作目が南の島のねこの話。今作はのらねこの話です。

一応毎回境遇の違うねこを主人公にしています。いつもは寄り添う飼い主がいましたが、今回はのらねこということで今は飼い主はいません。

 

詞について

主人公の針目のらは、昔は飼われていてなんらかの事情で捨てられたのか今はのらねことなったというお話です。

捨てられてのらになって、生きてくために人間に餌をもらうようになって、いろんな名前で呼ばれ始めました。

だから、飼い主によばれてた名前は記憶の彼方になりつつあるし、戻れないのだから、さようならなんだなと。

悲しいけれど、のらねことして前向きに生きていくという受け入れの歌。

 

飼い主はどういう経緯で捨てたのかはわからないですが(そもそも捨てたのかどうかもわからないですが)、一緒にいれなかった飼い主であり、もしかしたら恨むべき飼い主かもしれない。

うすうすわかってはいるんですが、恨む気持ちよりやはり幸せだったころを懐かしむ気持ちの方が大きいんでしょう。

記憶が薄れるのを受け入れつつも、たまに思い出すことはしたい(つなぎとめたい)。そんな歌。

 

針目のらのうた


路地裏暗がりに潜む視線判るかい

目立たず騒がずのライフスタイルなんだ

自由と不自由と違いなど興味ない

乾いたプライドは犬にでもくれてやれ HAHA

壁際横切ればもうそこにはいないよ

困れば生きるため処世術も知ってる

慈愛も諦観も同じだけ持ってるさ

気づけばこの街も割と賑やかでいい HOHO


少し雨が来るかな

何も急ぐことはないけれど


日陰の中に揺れてる僕の名を

懐かしいあの声さようなら

明日も明後日もそこに風が吹く

しなやかなステップで駆け降りる


宵闇水滴に少しナーバスになる

それなり付き合いも無い訳じゃないってこと

匂いと風向きで居場所探しさ迷う

気ままに見えるなら思わせておけばいい HAHA


やけに月がきれい

何も変わるわけじゃないけれど


記憶の中に揺れてる僕の名を

懐かしいあの声さようなら

明日も明後日もそこに風が吹く

しなやかなステップで駆け降りる


陽だまりは苦手だけど僕は行く

たまに思い出せばそれでいい

明日も明後日もそこに風が吹く

しなやかなステップで駆け降りる

 

曲について

パート構成はシンプルです。バンド編成で演奏できるような曲をイメージしました。一応バンドマンなんでたまには(笑)

シンプル構成なのでCUBASEの起動終了もさくさくです。

のらねこのふてぶてしくもさばさばしたかんじが出ればいいかなと思いながら、Aメロの繰り返しだけでいいかなと思ってたんですが、耐え切れずBメロとサビをつけました。

何をいっているかというと、Aメロが長くなりました。それだけで終わるつもりだったので。長すぎ。2分近い。

これもこの曲の流れでしかたないかなということで。

 

投稿してからこのブログを書いてますが、今作もマシーらしいと言っていただけました。

相変わらず自分ではわかってないです。いい面も悪い面も。

よく有名曲をアナライズするといいというじゃないですか。でもその前に自分の曲の特徴をまじめに理解しないといけないかもと最近思います。よくするために。

 

マティス作品として

ほんとはマティスとして動画で公開する予定でした。ねこの日が来て、少し衝動的に音源だけ先行で出すことにしました。いつみさんにも了承もらえてイラストも間に合わせてもらいました。

いつみさんの制作スケジュールによりますが、いつかマティス動画完成版をお出しできると思いますので、その時はよろしくお願いいたします。

 

ではまた。

 

祝福の歌

予定外のマティス作品です。

 

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僕の単独作として作ってました。

しかし、この作品はマティスの相方のいつみさんの関与がその実大きく、最終的にはマティス作品になりました。

 

Aメロはもっと高めのメロディーで、もっとデジタルな感じで、そこを一生懸命推敲してたんですが、いつみさんに聴いてもらったらサビがいいとなりまして。

本来サビがいいと言われればうれしいものですが、僕はこのサビ、アナログなかんじでぱっとしないし書き直すかなと思ってたところで、えええ?!となってしまいました。

で、かわりにAメロのほうをサビにあわせて変えたかんじです。書き直してみるとなんかいい流れになってサビらしく聞こえてきました。(笑)

これがマティス化の第一歩ですね。

 

詞はボーカロイドの心情の歌のつもりです。

声の機械としての「あたし」。多くのひとに歌を聴いてほしいと思いつつも現実は「あなた」はうまく作品が作れない。思いは同じだけど、私は従うだけの立場。でも、あたしはこれでいい。少しでも心が伝わってるならば、あなただけのために歌えることが幸せなこと。

基本的には暗い状況での肯定。

 

祝福の歌 作詞:マシー

何度も違えた約束だって
期待するのはあなたのせい
妙にかすれた囀(さえず)りだって
笑ってるのは誰でもいいさ

どんなに声音をすり替えたって
求めてるのはあなただから
あたしはきっと間違いだって
祈るようにさ、声を震わす

壊れた歌で壊した世界
望んだことなの?
それでもいいとそれでも願う
そんなあたしのままで

心が声を超えられるなら
もういいよもう望まない
あたしはあなただけの歌を歌うさ
誰にも何も届かなくても

心はいつもここにあるから
もういいよ何も望まない
あたしはあなただけのために歌うさ
誰にも何も届かなくても
それがあたしの祝福の歌

たったひとつの信号だって
気づいてしまうあなただけど
微熱はとっくに消え去って
残ってるのは幽かな鼓動

どんなにデータを書き換えたって
探してるのはあなただから
あたしはずっと素知らぬふりで
刻むようにさ、声を途切らす

心が声を超えられるなら
あたしはあなただけの歌を歌うさ

心が声を超えられるなら
あたしはあなただけの歌を歌うさ

心はいつもここにあるから
もういいよ何も望まない
あたしはあなただけのために歌うさ
誰にも何も届かなくても

心はいつもここにあるから
もういいよ何も望まない
あたしはあなただけのために歌うさ
誰にも何も届かなくても
それがあたしの祝福の歌

 

曲が完成したので、ピアプロにあった暗儚げなイラストを使わせてもらって、一枚絵で歌詞だけ出す動画として作成しました。この段階ではまだ単独作のつもりでした。

 

いつみさんにお見せしたら、感想が来ず、ゆかりさんのイラストが来ました。(笑)

ゆかりさんは涙はあるのですが笑っている明るい絵。なるほど、こういう解釈もあるのかと思いまして。これ使わせてもらおう、でもこれは僕の発想じゃないから、マティスとしてのコラボだし、マティス名義で出したい。と相成りました。

晴れてマティス化しました。

 

そこから、僕としても発想が切り替わったので、組み立てなおしのアイデアを出しました。Aメロあたりはもっと暗いほうがよくて、サビでぱあっと明るくなるのがいいかなと。制作している「あなた」から見える、パソコンや窓から見える雨とかそういう風景を暗めに写真のコラージュ的に出せないかなあと。

いつみさんは2日程度でフリー素材も活用しながら今作の動画を作ってくれました。

 

いろいろ注文したかな。でもいつみさんのセンスで取捨選択して構成してくれて、動画は当初のイメージとはまったく違うものになりました。

最初のサビに入るまでずっと画面が消えたパソコンが映ってるだけというのは、かなりシュールだな。このまま最後まで行くのかと思わせて、画面が点灯してゆかりさんが出てきたときはインパクトあるよな。とか。

コラボの化学反応だと思いますが、ほんとにスピーディで面白い制作でした。

 

ご視聴いただきありがとうございました。

 

 

ロゼット

少し久しぶりのマティスの新作です。

 

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音はロック風味の作品ですね。個人的にはとても気に入ってます。

僕の昨年の作り方みたいなのが決定したような作品ではあるのです。いい悪いは別にして。

ジッターからはつながってるかんじですね。

音的には、Bメロあたりの終始逆再生の音が入ってるのが聴きにくくて(笑)気に入ってます。あと、途中に長々と間奏が入るんですが、あれは作業ミスして音が壊れてしまったのが面白くてそのまま採用してたりして(笑)気に入ってます。

ちなみにギターシンセと無償版Amplitubeの音なのですが、Amplitubeの環境が壊れていてもはや設定もオンオフもできなくなってます。その壊れた音が割と好みなのでそのまま使っています。

 

実はこの作品は、マティスのユニット相方のいつみさんの作曲する曲調を僕なりにイメージして作ってみました。少し暗い歌謡昭和レトロ感のあるかんじといえばいいでしょうか。音はひずんだギター音が入ってテンポも速いのでロック風味になりました。

いつみさんに聴いてもらったら案の定気に入ってくれたので、マティス作品として作ることになりました。

テーマは昭和レトロな雰囲気でと示し合わせていましたが、ご覧いただいたようにレトロに加えてホラー感のある作品となりました。僕の曲はいつみさんの世界に取り込まれてしまって、全体的にいつみさん色が強い作品になったかなと思ってます。これもユニットでの制作の面白いところでしょうか。今思えば、いつみさんのアカウントから投稿のほうがよかったかなと思ってます。

 

実は昭和レトロ2部作となってたりしてます。次のはホラーじゃないし、いつ発表になるかわかりませんが。

 

ところで、このロゼット。個人的には気に入っているのですが、いざ投稿してみて、聴いていただく曲としてこれでよかったのかと思ったところがあります。漠然とした言い方ですが、もう少しつめられたんじゃないかと。ロゼットはこれで完成だけど、また次にという意味で。

作れる音楽と、聴きたい音楽と、聴いてもらえる音楽は違うというか。そういう状況でマシーらしいと言っていただけるにはどうしたらいいか考えていきたいなと思います。

しばらく迷走したり、ますます変な作品を出したりするかもしれませんが、可能ならば見放さないで、温かい目で見ていただければうれしいです。