masii’s notebook

僕がときどき投稿するDTM作品について、などの予定

ウミユリ

なかなか形にならず苦戦した曲です。

 

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詞のこと

タカギリンカさんに詞をつけていただきました。

海がテーマで、一年半くらい前に作り始めたものですが、なかなかかたちにならず、これはもうだめかなあと思ってたので、タカギリンカさんに救っていただいた形かもしれません。

 

ウミユリ
作詞:タカギリンカ

最後の声はきっと誰にも
届かない 誰にも触(さわ)れない
忘れる事など与えられず
忘れられ影はもう無いままで

路去り路へ 生き死に日々乗せて
君を乗せて回るホシの風を渡り
散り散り抱く秘密 息の満ち引きを
知りもせずに運んだ

(ツミ)雫 (ツキ)落ちる 
(ウジ)消えず (フチ)在らず
(ムチ)秘密 (ヌギ)逃げる 
(フミ)消えず (ルビ)在らず
(クイ)期待 (ルイ)在し 
(ルリ)そこはか(スキ)待つ
(ウミ)光 (ユリ)消える 
(ユレ)音放たず

風でなく 泡に咲く
分け隔つ シオの音に手向く

最初のこの想いはあなたに
届かない 誰にも拭えない
忘れる事にすら抗えず
忘れ去る術すら知らぬままで
キリモミ


染みて

後(のち)青

立ち尽くす祈り 波は攫わない
身体を捧げど愛は叶わない
棺など要らない 飛沫は血じゃない
ビオレタは探さない
らら
泡の蕾
開いて溶け
泡の蕾
溶け何処(いずこ)へ

(ツミ)雫 (ツキ)落ちる 
(ウジ)消えず (フチ)在らず
(ムチ)秘密 (ヌギ)逃げる 
(フミ)消えず (ルビ)在らず
(クイ)期待 (ルイ)在し 
(ルリ)そこはか(スキ)待つ
(ウミ)光 (ユリ)消える 
(ユレ)音放たず

風でなく(青) 泡に咲く(黒)
分け隔つ(滲み(しみ)赤) シオの音に手向く

 

 

僕の想像を超えた詞でした。

詞の意味は、海のテーマを踏襲してもらって、実際にあった出来事に由来すると聞いています。ですが、僕はその真意を全て聞いているわけではないので、ここで中途半端に解説するのはやめとこうと思います。

詞からいろいろ想像をしてもらうといいなと、タカギリンカさんもおっしゃっていたし、いつかどこかでご本人が語ってくださるかもしれないし。
追記:詞の解説があると思って読んでいただいた方すみません。タカギリンカさん、後で関連のツイートするとおっしゃっていただいてますので!

 

そういう詞の作り方をされること自体が僕にとっては新鮮でして、今回の作品が他の作品とちょっと違った深みがでた気がしています。

よかったら、ぜひそういう作品だと思って聴いてていただけるとと。

 

あと、いただいた「ウミユリ」というタイトルとても気に入ってます。

 

曲のこと

さて、メインの?詞の話はそんなところで、ついでにいつもの音の制作過程を記録させていただきますと。

 

最初は一年半くらい前、海をテーマのもっと軽い曲でした。わりとすぐに曲としてフルで出来上がりとしたのですが、詞を乗せての完成にいたらず、ボツに。

 

その後しばらくミラを作成し、さらに別曲を作っていたのですが、最初の曲の一部(サビ的なところ)に未練があり、それを復活させるかたちで作り直したのがこの曲になりました。

Bメロでがちゃがちゃ翻弄されてからサビに入ったときにあれ?って感じがなんか水中で視界がはれた感じで、前向きにいいかなと考えて採用。

 

soundcloud.com

 

 

ボツにした段階からテーマは海だったので、そこはずっとぶれないのですが、ちょっと映像的なイメージに対しては当初より深いイメージにしたいなあと。

あとは、中盤から展開が変わってずーっと同じピアノのリフを繰り返すところ。これをメインにするかどうかで悩んで、結局今の中盤だけに落ち着きました。

 

すると今度は、CUBASE ELEMENTSのトラック不足で壁にぶちあたり、それでとうとうCUBASE PROにアップグレードしました。

※僕の中で、「課金しない」という基準は完全に撤廃されてしまいました。

 

次は、トラックが増えたんでミックスがうまくいかないという壁にぶち当たって、これはミックス軽視傾向の僕にはいろいろ勉強にはなったんですが、聴いていただいた通り、今回は乗り越えたというか、これで勘弁してくださいというところで逃げたかんじですね。いちから勉強しなおさないとな。。これがめっちゃ時間がかかりました。

 

再び、詞のこと

あ、ここまで話したので、もう一度詞に話題を戻してみます。

 

作詞は当初は自分でと思いましたが、すでに曲で苦戦してるので、なんか出来そうにない予感がしてまして、

そこで、カワイタラさんの作品で存じ上げてたタカギリンカさんに詞をお願いしてみたところ、快諾いただけたという流れです。

 

この曲、サビ的なところで、掛け合いみたいなボーカルが二手に分かれるところがあって、きっちり掛け合いになっておらず、かぶりあってる構造なのでここが作詞的に大変かなと思ってます。

タカギリンカさんもやはりそこは苦戦されたと思いますが、とても個性的な詞として仕上げていただきました。

 

曲のアレンジとかミックスが固まってない時にお願いして、おたがいゆっくり作ったので半年くらいかかったと記憶します。

 

僕はお願いしてる身でありながら、失礼にも曲も詞もできる気がしなかったので、僕からは二言目には、「無理だと思ったら遠慮なくやめていただいていいですよ」でした(笑)

無理なお願いしてるんだろうなあといつも申し訳なくて。普通に失礼ですよね。反省してます。

 

こうやって、投稿できることになりとてもうれしいです。